【小児科専門医が解説】赤ちゃんの「あたまのかたち」気になりませんか?ご自宅でできる3つの予防法|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

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【小児科専門医が解説】赤ちゃんの「あたまのかたち」気になりませんか?ご自宅でできる3つの予防法

【小児科専門医が解説】赤ちゃんの「あたまのかたち」気になりませんか?ご自宅でできる3つの予防法|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

【小児科専門医が解説】赤ちゃんの「あたまのかたち」気になりませんか?ご自宅でできる3つの予防法

「うちの子の頭の形、なんだか気になる…」

最近、平井みらいこどもクリニックには、赤ちゃんの「あたまのかたち」(*1:医学的には位置的頭蓋変形**と呼ばれます)についてのご相談が増えています。

当院では、4か月健診の際に初めてご相談いただくことが多いのですが、もし少しでも気になるようでしたら、もう少し早い時期にご相談いただくことを強くお勧めしています。

なぜなら、早期の相談には2つの重要な理由があるからです。

  1. ヘルメット療法の最適な時期を逃さないために

    ヘルメット療法など、より積極的な治療をご希望される場合、一般的に生後3~6か月が最も適した時期とされています。4か月健診後に専門病院へのご紹介、受診、ヘルメットの作成・装着までの時間を考慮すると、最適な治療開始時期を逃してしまう可能性があるのです。

  2. 生後1~2ヶ月の早期予防で進行を抑える可能性

    赤ちゃんの頭のゆがみは、首が自由に動かせるようになる前、生後1~2か月頃までの対応によって、その進行を緩やかにできる可能性があります(*2:ここでいう予防とは、頭蓋変形が悪化・進行しないようにするための対応を指します)。もちろん、必ずしも理想的な「まんまる」になるわけではありませんが、早期に適切な対応を知っておくことは、ご両親にとって大きな安心につながります。

そこで今回は、赤ちゃんの**「あたまのかたち」の予防**として、生後1~2か月頃のご家庭でできる具体的な方法をまとめました。

【生後1~2ヶ月が重要!】赤ちゃんの「あたまのかたち」予防3つのポイント

赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のため、仰向けで寝かせることが推奨されています。この対策は非常に重要であり、今後も続ける必要があります。しかし、その一方で、赤ちゃんの「あたまのかたち」に関するご心配の声も増えてきているのが現状です。

「あたまのかたち」の予防で最も大切なことは、まだ首を自由に動かせない赤ちゃんが、寝ているときに頭の同じ一点ばかりが床に触れないようにすることです。ご家庭では、以下の3つのポイントに注意してみましょう。

1.寝る向きを工夫する

生まれたばかりから1か月頃の赤ちゃんは、まだ自分で首を動かすことができません。そのため、常に同じ方向を向いて寝てしまうことがあります。授乳後やオムツ替えの際など、こまめに赤ちゃんの顔の向きを優しく変えてあげましょう。

また、ベビーベッドや布団に寝かせるとき、赤ちゃんの興味を引くおもちゃや光の方向を意識的に変えてみるのも有効です。これにより、赤ちゃんが自然と顔を動かすようになり、頭の同じ場所にばかり圧力がかかるのを避けることができます。

2.タミータイムを取り入れる

赤ちゃんが起きている時間を利用して、**タミータイム(うつ伏せの練習)**を取り入れましょう。

  • 時期と時間: 生後1か月頃から、1日2~3回、1回3~5分程度から始めます。
  • 目的: 首や肩の筋肉の発達を促し、自分で頭を動かせるように促します。また、後頭部への圧力を軽減する効果も期待できます。
  • 注意点: **必ず保護者の方が目を離さずに、**赤ちゃんの顔がしっかりと上を向いているか確認してください。口や鼻が布団などで塞がれて窒息する危険がないように、安全な環境で行いましょう。

3.頭が圧迫されない姿勢で過ごす

抱っこや授乳の際も、赤ちゃんの頭の平らな部分が常に下にならないように意識しましょう。抱き方を変えたり、授乳する向きを変えたりするだけでも、頭への圧力を分散させることができます。

それでも気になる場合は、お気軽にご相談ください

今回ご紹介したご自宅でできる予防法をぜひ試してみてください。

もし、それでも赤ちゃんの「あたまのかたち」が気になるようでしたら、生後2~3か月頃に当院までお気軽にご相談ください。自費診療にはなりますが、ヘルメット療法などの治療法についても詳しくご説明させていただきます。

育児中は、様々なことが気になると思いますが、「あたまのかたち」だけに捉われすぎず、お父さんもお母さんも、そして赤ちゃんも、笑顔で育児の時間を楽しんでいただけたら幸いです。

平井みらいこどもクリニックでは、赤ちゃんの頭の形に関するご相談も承っております。どうぞお気軽にご連絡ください。

お問い合わせはこちら [クリニックの連絡先やオンライン予約へのリンク]

参考文献 小児の頭蓋健診・治療ハンドブック 赤ちゃんの頭のかたちの診かた(日本頭蓋健診治療研究会 編著、メディカ出版)

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院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医

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