思春期早発症のサイン
- 女の子
- 8歳以前に乳房が膨らみ始める、陰毛や腋毛が生え始める、月経が始まる
- 男の子
- 9歳以前に精巣が大きくなる、陰毛や腋毛が生え始める、声変わりが始まる
子どもの成長外来
子どもにはそれぞれの個性があり、身長や発育も違います。発育のパターンもそれぞれで、ゆっくり伸びる子どももいますが、一方では早く身長が伸びてしまって、その後はあまり伸びずにいる子どももいます。
保育園や幼稚園、小学校で、身長・体重をはかる機会があったら、成長曲線を描いて見てみましょう。(6歳までは母子手帳に掲載されています。小学生以上のお子様用のものは小児内分泌学会のホームページから印刷できますし、当院でもお渡しできます)
成長曲線に描くことで、普段は気がつかない健康上の問題がみつかることがあります。測定した身長と体重を是非記録し、成長曲線で成長を見守っていきましょう。
気になることがありましたら、当院で一度ご相談ください。病院で治療できる状態がかくれているかもしれません。
当院では内分泌(ホルモン)専門の医師が対応します。
原因の多くはご両親も背が低いなどの遺伝や体質によります。(家族性低身長、体質性思春期早発症(いわゆる「おくて」))
しかし、なかには成長ホルモンなどの身長を伸ばすホルモンが出ていない場合や、まれですが染色体や骨の病気によって身長が伸びない場合もあります。
ある時点から身長が伸び悩む(成長率の低下)場合、には病気が隠れているかもしれません。
お子様の身長や発育をみて、治療が必要かどうか判断していくこと、現時点で治療は必要なくても、心も体も健康な思春期を迎えられるまで保護者の方とお子様に寄り添っていくことが我々の役目だと考えています。
些細なことでも気になっていることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
※体重の推移も重要です。また、出生時の状況(妊娠週数、生まれたときの身長と体重、逆子での分娩だったか、新生児仮死があったか)、両親の身長(将来のお子様の身長の予測のため)、両親の思春期開始時期(おこさんも同じ傾向になることがあります)も大事になります。
外来にお越しの際は、成長の記録が分かるもの(幼稚園や学校での記録)と母子手帳を必ずご持参ください。
詳しくは小児内分泌学会ホームページでもご参照いただけます。
手書き用の成長曲線シートがPDF形式でダウンロードいただけます。印刷してご利用ください。(ダウンロードはログイン不要です。)
思春期は、一般的に女の子で10歳頃、男の子で12歳頃から始まります。しかし、それよりも早く思春期の兆候が現れる場合、「思春期早発症」の可能性があります。
早すぎる成長は、お子様の心身に様々な影響を与える可能性があります。
早期発見・早期対応が大切です。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。