【こどもの目の健康を守る】スポットビジョンスクリーナーで早期発見・早期治療を|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

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【こどもの目の健康を守る】スポットビジョンスクリーナーで早期発見・早期治療を

【こどもの目の健康を守る】スポットビジョンスクリーナーで早期発見・早期治療を|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

【こどもの目の健康を守る】スポットビジョンスクリーナーで早期発見・早期治療を

「うちの子、もしかして見えにくい…?」
そう感じても、小さなお子さんの目の状態を正確に把握するのって難しいですよね。言葉で伝えられない乳幼児期は特に心配になるものです。当院では、そんな保護者の皆様の不安を解消し、お子さんの目の異常を短時間かつ負担なくスクリーニングできる医療機器「スポットビジョンスクリーナー」を導入しています。

スポットビジョンスクリーナーってどんな検査?

スポットビジョンスクリーナーは、まだ視力検査が難しい生後6ヶ月以降のお子さんの目の異常を早期に発見するための画期的な医療機器です。

従来の視力検査のように、大きな機械を覗き込んだり、目薬を点眼したりする必要は一切ありません。お子さんは、カメラのような機器から約1メートル離れて見るだけ。すると、たった数秒両眼同時に目の情報を測定できます。ピカピカ光ったり、音が出たりするので、お子さんも遊び感覚でスムーズに検査を受けることができます。

スポットビジョンスクリーナーでこんなことが分かります

この検査は、視力そのものを測るものではありません。将来の弱視の原因となり得る「弱視の危険因子」をスクリーニングします。具体的には、以下のような目の異常を検出可能です。

  • ●屈折異常
    •  ○近視: 遠くの物がぼやけて見える状態。
    •  ○遠視: 近くも遠くもぼやけて見える状態(特に小児の遠視は弱視の原因になりやすいです)。
    •  ○乱視: 物が歪んで見えたり、二重に見えたりする状態。
    •  ○不同視: 左右の目の屈折度数に大きな差がある状態。これが弱視の大きな原因になることもあります。
  • ●斜視: 目の位置がずれている状態。
  • ●瞳孔不同: 左右の瞳の大きさが異なる状態。
  • ●白色瞳孔の兆候: 瞳の奥が白く見える状態。これは目の悪性腫瘍(網膜芽細胞腫)や先天白内障など、重い病気の可能性を示す非常に重要なサインです。

なぜ大切?スポットビジョンスクリーナーのメリット

スポットビジョンスクリーナーのメリットは、お子さんの弱視を早期に発見し、適切な治療へと繋げること。これに尽きます。

1. 弱視は「早く見つけて、早く治す」がカギ!

お子さんの視力は、生まれてすぐに発達が始まり、6歳〜8歳頃までにほぼ完成すると言われています。この大切な時期に、近視、遠視、乱視、斜視などで目に適切な刺激が与えられないと、視力の発達が止まってしまい「弱視」になってしまいます。

弱視は、早期に発見して治療を始めれば視力回復の可能性が高まりますが、この時期を過ぎてしまうと治療が難しくなります。だからこそ、いかに早く異常を見つけるかが、お子さんの将来の視力に直結します。

スポットビジョンスクリーナーなら、まだ言葉を話せない赤ちゃんでも、光と音に興味を引かれる数秒間で、弱視の原因になる可能性のある異常を客観的に検出できます。これによって早い段階で目の異常を発見し、治療を始めることができます。

2. 「見えにくい」ことに気づけないお子様の異変をキャッチ!

大人の場合、片方の目が見えにくくなればすぐに気づきますよね。でも、お子さんの場合は、片方の目が見えなくても、もう片方の良い目で見ているので、「見えにくい」と自分では気づけないことが多いです。ご家族も、見た目に異常がない限り、お子さんの見えにくさに気づくのは非常に難しいのが現状です。

スポットビジョンスクリーナーは、このようなお子さん自身が気づきにくい、あるいは見た目では分からない潜在的な目の異常もスクリーニングできる頼もしいツールです。

3. こどもも保護者も負担が少ない!

これまでの小児の目の検査は、専門的な知識や技術が必要で、時間もかかることがありました。小さなお子さんだと、なかなか検査に協力してくれない…というお悩みもよく聞きました。

スポットビジョンスクリーナーは、お子さんが機器を見るだけで、数秒で目の情報を測定できるので、短時間で、お子さんへの負担も少なく、多くの乳幼児の目の状態を効率的にチェックできます。小児科クリニックでの乳幼児健診時にもスムーズに実施できるため、とても役立っています。

3歳児健診の眼科診察では診断漏れが多いことをご存知ですか?

多くの場合、3歳児健診で視力検査や簡単な眼科診察が行われますが、これだけでは弱視のすべてを見つけるのは難しいのが現状です。3歳児健診で行われる検査は、お子さん自身が検査に協力して「見える」「見えない」を答える必要があります。しかし、まだ集中力が続かなかったり、正しく答えられなかったりすることも少なくありません。

また、片方の目だけ弱視の場合、日常生活では良い方の目で見ているため、お子さん自身も保護者の方も「見えにくい」ことに気づきにくいことがあります。 3歳児健診の検査では、こういった片眼性の弱視を見逃してしまう可能性も指摘されています。 中には、健診で「異常なし」とされたにもかかわらず、実際は弱視が進行していたというケースも少なくありません。

スポットビジョンスクリーナーは、このようなお子さん自身が気づきにくい、あるいは見た目では分からない潜在的な目の異常も、客観的なデータに基づいてスクリーニングできる頼もしいツールです。

検査を受ける上での大切なこと

スポットビジョンスクリーナーは、あくまで「スクリーニング(ふるい分け)」のための検査であり、視力を直接測定するものではありません。もし検査で異常の可能性が検出された場合は、眼科専門医による精密検査が必要となります。当院では、検査結果に基づき、適切な眼科へのご紹介を行っていますのでご安心ください。

また、特に小さなお子さんの場合や、一時的な目の状態の変化で、異常と判定されることがあっても、精密検査の結果、異常がないと判明することもあります(偽陽性)。

当院での取り組みと検査対象

スポットビジョンスクリーナーは、生後6ヶ月以降の乳幼児から大人まで、幅広い年齢層で検査が可能です。

いつでも当院で検査が可能ですので、お子さんの眼のことで気になることがありましたら当院までお気軽にご相談ください

ちなみに当院では、1歳児健診を受けてくださったお子さんには、全員にこのスポットビジョン検査を無料で実施しています。

こんなお子さんには特にスポットビジョンスクリーナー検査をおすすめします!

お子さんがまだ言葉で症状を伝えられない時期でも、弱視の原因となる可能性のある目の異常(弱視の危険因子)を早期に発見するための非常に有効なツールです。以下のような症状や状況があるお子さんには、特に検査をお勧めします。

「あれ?」と感じる症状があるお子さん

  • ●目を細めて物を見る: テレビや絵本を見る際に、頻繁に目を細める、顔を近づけて見る。
  • ●首を傾けて物を見る、横目で見ようとする: 片方の目が見えにくいため、見やすい角度を探しているのかもしれません。
  • ●片方の目を隠すと嫌がる: 普段使っている良い方の目を隠されると、急に嫌がったり、不安そうにしたりする。
  • ●目の位置がおかしい、寄り目や離れ目に見える: 目が寄っている(内斜視)や離れている(外斜視)、または上下にずれているように見える。
  • ●光を異常に眩しがる、片目を閉じることが多い: 斜視を伴う場合や、目の異常で光に過敏になっている可能性も。
  • ●テレビに異常に近づいて見る、姿勢が悪い: 視力低下のサインかもしれません。
  • ●目の動きがぎこちない、特定の方向を見ない: 目を動かす筋肉に問題がある可能性も考えられます。
  • ●写真で片方の目が赤く光るのに、もう片方の目が白く光る(白色瞳孔): これはとても重要なサインです。網膜芽細胞腫先天白内障など、重い目の病気の可能性があります。

心配な状況にあるお子さん

  • ●ご家族に弱視や斜視の既往があるお子さん: 遺伝的な要因が関わることもあるため、ご家族に目の病気の既往がある場合は、早めのスクリーニングが大切です。
  • ●低出生体重児、未熟児で生まれたお子さん: 出生時の状況によって、目の発達に影響が出る可能性があります。
  • ●発達の遅れが気になるお子さん: 発達の遅れが、視覚の問題に起因している可能性も考えられます。
  • ●小学校入学前のお子さん: 小学校入学前に目の問題を解決しておくことは、学習面や学校生活への適応に非常に重要です。
  • ●具体的な症状はないけれど、何となく心配な保護者の方: お子さん自身は見え方に異常があっても気づきにくいことがほとんどです。具体的な症状がなくても、「念のため確認しておきたい」という保護者の方の不安を解消するためにも、スポットビジョンスクリーナーでの検査は大変有効です。

是非当院へご相談ください

こどもの目の健康は、将来の成長に大きく影響します。少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

当院のスポットビジョンスクリーナーが、こどもたちの健やかな目の発達をサポートする一助となれば幸いです。

小児科 杉海秀

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