【江戸川区では無料】知っておきたい風疹とワクチンの大切さ〜特に妊娠を考えている方へ〜
- 2025年8月29日
- 予防接種
今回は、「風疹(ふうしん)」という感染症と、それを防ぐ風疹ワクチンの重要性についてお話ししたいと思います。特に、これから妊娠を考えている方やそのご家族は、ぜひご一読ください。
風疹ってどんな病気?
「風疹」は、風疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。「三日ばしか」と呼ばれることもあります。主に、咳やくしゃみなどで飛び散るしぶきを吸い込むこと(飛沫感染)で人から人へとうつります。
ウイルスに感染すると、通常2〜3週間ほどの潜伏期間を経て、次のような症状が現れます。
- ・発熱
- ・全身の発疹(顔から始まり、全身に広がり数日で消えます)
- ・リンパ節の腫れ(特に耳の後ろや首)
風疹は比較的軽い症状で済む場合が多いです。しかし、大人になってから感染すると、症状が重くなったり、関節の痛み、血小板減少症などの合併症を引き起こすこともありますので注意が必要です。
なぜ風疹ワクチンが大切なの?最も重要な「先天性風疹症候群」とは
風疹ワクチンがなぜ重要なのか? その最大の理由は、「先天性風疹症候群(CRS)」という、赤ちゃんに起こる非常に深刻な病気を防ぐためです。
先天性風疹症候群(CRS)とは?
妊婦さんが妊娠初期(特に妊娠4週〜20週頃まで)に風疹ウイルスに感染してしまうと、ウイルスが胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに感染し、赤ちゃんの成長に大きな影響を与えてしまうことがあります。これが「先天性風疹症候群」です。
CRSの赤ちゃんに現れる主な症状は、以下の3つです。
- ・難聴(耳が聞こえにくい、聞こえない)
- ・白内障(目の水晶体が濁る)
- ・心疾患(心臓の奇形)
これら以外にも、精神運動発達の遅れや肝臓・脾臓の腫れなど、様々な症状を引き起こす可能性があります。妊娠週数が早いほど、赤ちゃんがCRSを発症するリスクは高まり、妊娠1ヶ月での感染では50%以上、2ヶ月で35%、3ヶ月で18%と非常に高い確率で発症すると言われています。
妊娠中に風疹ワクチンを接種することはできないため、赤ちゃんを守るためには、妊娠を希望する女性が妊娠する前に免疫をつけておくことが何よりも大切なのです。
赤ちゃんを守るために!夫婦でのワクチン接種を強くお勧めします
「私が免疫があれば大丈夫なのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、パートナーであるご主人も風疹ワクチンを接種しておくことには、非常に大きな意味があります。
もしご主人が風疹に感染した場合、家庭内で奥様(パートナー)にウイルスをうつしてしまうリスクがあります。奥様が免疫を持っていたとしても、完璧ではなかったり、時間の経過とともに免疫が低下することもあります。
ご夫婦でワクチンを接種し、お互いに免疫を持っておくことは、お腹の赤ちゃんを風疹の脅威から守るための「二重の防御」になります。日本は過去に風疹の大流行を経験し、多くのCRSの赤ちゃんが生まれた経緯があります。未来の赤ちゃんのために、ご夫婦でのワクチン接種をぜひご検討ください。
【江戸川区にお住まいの方へ】風疹の抗体検査・予防接種の費用助成について
江戸川区では、先天性風疹症候群の発生を予防するために、独自の助成事業を行っています。当クリニックも、この助成事業の指定医療機関として、抗体検査や予防接種を実施しております。
風疹抗体検査
ご自身に風疹の免疫があるかどうかを調べる検査です。
対象者(江戸川区にお住まいで、以下のいずれかに該当する方)
- ■妊娠を希望している女性(19歳以上の方)
- ■妊娠を希望している女性と同居している19歳以上の方
- ■妊娠している女性と同居している19歳以上の方
費用:無料
風疹予防接種
上記の抗体検査の結果、予防接種が必要と判断された方(HI法で16倍以下、EIA法でEIA価8.0未満の方)が対象です。通常、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種します。
費用:無料
実施期間:令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
詳しい手順や必要な持ち物については、江戸川区の公式ホームページをご確認いただくか、当クリニックにお気軽にお問い合わせください。
まとめ
風疹は、特に妊娠中の女性とそのお腹の赤ちゃんにとって、重大な影響を及ぼす可能性のある病気です。ワクチン接種は、ご自身の健康を守るだけでなく、大切なご家族、そして未来の赤ちゃんを守るための大切なステップです。
当院では、お子さんから大人の方まで、風疹に関するご相談やワクチン接種に対応しております。ご不明な点がございましたら、いつでも平井みらいこどもクリニックにご相談ください。