おたふくかぜワクチンって接種すべき? 接種のタイミングや江戸川区の助成も
- 2025年8月8日
- 予防接種
お子さんの予防接種について、「おたふくかぜワクチンは任意接種だから、受けなくてもいいのかな…」と迷われる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、おたふくかぜワクチンについて、分かりやすくお話しします。
おたふくかぜは、ただの「風邪」ではありません
おたふくかぜは、ムンプスウイルスというウイルスが原因で、耳の下が腫れて痛む病気です。しかし、実はこのウイルス、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
<特に注意すべき合併症>
- ■難聴:ウイルスが内耳に感染し、永続的な聴力障害を引き起こします。残念ながら治療法はありません。
- ■精巣炎・卵巣炎:思春期以降のお子さんが感染すると、精巣炎や卵巣炎を起こし、将来の不妊につながる可能性があります。
- ■脳炎・髄膜炎:高熱や頭痛、意識障害を伴うことがあり、入院が必要になるケースもあります。
- ■膵炎:膵臓に合併症を起こすこともあります。
予防接種の目的は、これらの合併症から大切なお子さんを守ることです。
接種のタイミングは?
おたふくかぜワクチンは、2回接種することでより確実に免疫を獲得でき、合併症のリスクを大きく下げられます。
【推奨する接種スケジュール】
- ■1回目:1歳になったらできるだけ早く
- ■2回目:小学校入学前の年長さんの時期
他のワクチンとの同時接種も可能ですし、上記以外の時期にも接種できますので、まずはお気軽にご相談ください。
江戸川区にお住まいの方へ:助成制度をご利用ください
おたふくかぜワクチンは任意接種(自費)ですが、江戸川区では、お子さんの接種費用の一部を助成する制度があります。
- 助成対象者:接種日時点で江戸川区に住民登録がある満1歳から小学校就学前年度のお子さん
- 助成金額・回数:接種1回につき3,000円を2回まで助成。
当院でもこの制度をご利用いただけます。詳しくは江戸川区のホームページをご覧いただくか、当院までお気軽にご相談ください。