インフルエンザワクチン、なぜ必要?「打ってもかかる」から意味がない?実は違います!重症化予防の「命綱」を小児科専門医が解説
- 2025年10月30日
- 予防接種
インフルエンザワクチン、なぜ必要?「打ってもかかる」から意味がない?実は違います!重症化予防の「命綱」を小児科専門医が解説
🚨 なぜ、インフルエンザワクチンは「命綱」なのか?
「ワクチンを打ったのに、インフルエンザにかかった」という話を聞くことがあります。これは、ワクチンの目的が「感染を100%防ぐこと」ではないからです。「打ってもかかる」からワクチン接種の意味がないわけではありません。
インフルエンザワクチン接種には、お子さんを守るための、非常に重要な3つの役割があります。
1. 【最重要】重い合併症から命を守る(重症化予防)
インフルエンザの本当の怖さは、発熱そのものではなく、まれに起きる急性脳症や重度の肺炎といった「重い合併症」です。
ワクチンの一番の役割は、「もし感染してしまっても、症状を軽く抑え、命に関わる事態を避ける」ことです。「重症化の予防」と「脳症や肺炎などの合併症の予防」がワクチン接種の最大の目的です。
🔍 専門医の視点
国内の報告では、ワクチン接種により、インフルエンザによる死亡リスクを大きく下げる効果が確認されています。特に免疫力が低い乳幼児や基礎疾患を持つお子さんには、この「命綱」が欠かせません。
2. 発熱・発病のリスクを下げる(発病予防)
ワクチンは、インフルエンザの「発病そのもの」を予防する効果もあります。
- 乳幼児(6歳未満):発病リスクを約20~60%減らす効果が報告されています。
- 発病を予防できれば、高熱でつらい思いをする期間が短くなり、お子さんの体力消耗を防げます。
3. 家族や社会全体を守る(集団免疫)
お子さんが接種することで、ウイルスを家庭や学校に持ち込むリスクが下がります。これは、まだワクチンを打てない小さな赤ちゃんや、持病を持つご家族を間接的に守ることに繋がります。
📩 まとめと次の一歩
インフルエンザワクチンは、お子さんを重い病気から守るための「大切なお守り」です。
インフルエンザワクチン接種を検討されている方は、ぜひご相談ください。お子さんとご家族に寄り添い、最適なサポートを提供いたします。
