注射しないインフルエンザワクチン「フルミスト」- 注射嫌いのお子さんに|平井みらいこどもクリニック
- 2025年9月12日
- 予防接種
「注射が怖い」「痛いのは嫌だ」というお子さんの気持ちはよく理解できます。 当院では、そんなお子さんとご家族の負担を少しでも減らせるよう、注射をしないインフルエンザワクチン「フルミスト」を導入しています。
「注射しない」インフルエンザワクチン「フルミスト」とは?
フルミストは、注射器を使わず、鼻の中にシュッと吹きかけるだけのインフルエンザ生ワクチンです。
一般的な注射のインフルエンザワクチン(不活化ワクチン)は、ウイルスを不活化(殺した状態)にしてから体内に投与します。一方、フルミストは生ワクチンであり、弱毒化したウイルスを体に入れることで、より自然な形で免疫反応を促します。
フルミストについて小児科医が解説
- 痛くない:注射の痛みがなく、お子さんの負担が大幅に減ります。
- 手間いらず:基本的に1回の接種で済むため、何度も通院する手間が省けます。
- 自然な免疫反応:鼻から投与することで、インフルエンザウイルスが体内に侵入する初期段階での防御効果が期待できます。
- 費用:8800円 全額自己負担となりますが、江戸川区の助成制度を使えば4800円で接種できます。
- 接種対象年齢:2歳から18歳までのお子さんが対象です。
江戸川区のフルミスト接種について
フルミストは自費診療ですが、江戸川区ではインフルエンザ予防接種費用の助成制度があります。詳細は、江戸川区の公式ホームページをご確認ください。
【経鼻生ワクチン】
対象者:接種日時点で江戸川区にお住まいの方で、2歳以上高校3年生相当の方
実施期間:令和7年10月1日から令和8年1月31日まで
助成額:1回につき4000円
当院は、お子さんの健康と笑顔のために、フルミストが心強い選択肢の一つになると考えています。
よくあるご質問
- フルミストはどのくらい効果があるの? A. フルミストは生ワクチンであり、従来の不活化ワクチンに比べて効果が持続しやすいとされています。効果の持続は約1年間と言われています。しかし、効果には個人差があります。また予防効果についても従来のインフルエンザワクチンの効果と同等の効果があります。
- 副作用はありますか? A. 稀に鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱などが起こることがありますが、ほとんどの場合、軽度で自然に回復します。
- 他のワクチンとの接種間隔は? A. 注射の生ワクチンの場合間隔を4週間開ける必要があるのですが、フルミストは経鼻生ワクチンなので不要とされています。他のワクチンとの兼ね合いについて気になることがありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。
最後に
「注射がどうしても苦手…」「少しでもお子さんの負担を減らしたい」とお考えのご家族にとって、フルミストは新しい選択肢です。お子さんの健康と笑顔のために、私たちも全力でサポートいたします。
フルミストについてもっと詳しく知りたい方、接種を検討されている方は、診察時にどうぞお気軽にご相談ください。