赤ちゃんの食物アレルギー予防にスキンケアが不可欠な理由!肌が荒れるとアレルギーになるってホント?
- 2025年10月10日
- アレルギー
離乳食を始める時期になると、食物アレルギーについて不安に感じる保護者の方は多いのではないでしょうか。今回は、食物アレルギー予防の鍵を握る「スキンケア」について、分かりやすくお話しします。
皮膚が荒れていると、アレルギーを発症しやすい?
「食物を食べるとアレルギーになる」と思われがちですが、実はアレルギーの原因物質(アレルゲン)が、「口から」ではなく「皮膚から」侵入することで、アレルギーのスイッチが入ってしまうことが分かってきています。
鍵は「経皮感作(けいひかんさ)」という仕組み
皮膚に湿疹やかゆみがあったり、乾燥してカサカサしていたりすると、皮膚のバリア機能が壊れてしまいます。すると、本来皮膚の外にあるはずのホコリや花粉、そして食物の成分などが、荒れた皮膚から簡単に体内へ侵入してしまうのです。
この皮膚からの侵入によって、体が「これは危険なものだ!」と誤って認識し、アレルギー反応を起こすための準備を始めてしまいます。これを「経皮感作」と呼びます。
経皮感作が成立してしまうと、後から同じ食物を口から食べた時に、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
経皮感作を防ぐためのスキンケアとは?
食物アレルギーを予防するためには、この「経皮感作」を起こさせないことが非常に重要です。そのためには、皮膚を健康な状態に保つ、日々のスキンケアが欠かせません。
ご自宅でできるスキンケアのポイントは、以下の2つです。
- 清潔にする:汗や汚れはアレルゲンになる可能性もあります。毎日のお風呂でしっかり洗い流しましょう。石鹸は泡立てて、手で優しく洗うのがおすすめです。タオルなどでゴシゴシと擦って洗わないように注意しましょう。
- 保湿する:お風呂上がりには、お子さんの皮膚が乾燥しないよう、全身にたっぷりと保湿剤を塗ってあげましょう。軟膏やクリームなど、お子さんの肌に合ったものを見つけてあげてください。
スキンケアはアレルギー予防の観点からもとても大切です。「この湿疹、大丈夫かな?」と心配になったらいつでもご相談ください。