【小児科専門医が解説】なぜ夜になると子どもの喘息は悪化しやすいの?子どもの喘息が夜間に悪化する理由と対策|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

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【小児科専門医が解説】なぜ夜になると子どもの喘息は悪化しやすいの?子どもの喘息が夜間に悪化する理由と対策

【小児科専門医が解説】なぜ夜になると子どもの喘息は悪化しやすいの?子どもの喘息が夜間に悪化する理由と対策|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

【小児科専門医が解説】なぜ夜になると子どもの喘息は悪化しやすいの?子どもの喘息が夜間に悪化する理由と対策

「日中は元気だったのに、夜中になると急に咳やゼーゼーがひどくなる…」これは喘息を持つお子さまのご家族からよく聞かれるお悩みです。今回は、なぜ喘息が特に夜間に悪化しやすいのかについて詳しく解説し、ご家庭でできる対策のヒントもお伝えします。

1. 喘息の夜間悪化に影響する主な要因

喘息の夜間悪化(夜間喘息)には、いくつかの重要な生理学的・環境的な要因が複雑に絡み合っています。

🔷 1. 生体リズム(サーカディアンリズム)の影響

私たちの体は、約24時間周期の生体リズム(サーカディアンリズム)によってコントロールされています。このリズムが、気道の状態や炎症に関わる物質に影響を与えます。

  • 🔹副腎皮質ホルモン(ステロイド)の分泌低下:
    • 体内で炎症を抑える働きを持つ副腎皮質ホルモンは、午前3時~5時頃にかけて、分泌量が最も低下します。抗炎症作用が弱まるため、この時間帯に気道の炎症が強まりやすくなります。
  • 🔹アセチルコリンの分泌増加(副交感神経優位):
    • 夜間はリラックスを促す副交感神経が優位になります。副交感神経から分泌されるアセチルコリンは、気道を収縮させる作用があります。これにより、夜間に気道が狭くなりやすくなります。
  • 🔹アドレナリン(気管支拡張作用)の分泌低下:
    • 気管支を広げる働きを持つアドレナリン(交感神経から分泌)は、夜間は分泌が低下します。気道を広げる力が弱まることも、喘息悪化の一因です。

🔷2. 環境的な要因

就寝中の環境も、喘息の発作を引き起こしやすくします。

  • 🔹アレルゲンへの接触:
    • 寝具にはダニのフンや死骸、ハウスダストといった主要なアレルゲンが潜んでいます。寝返りなどでこれらが舞い上がり、長時間にわたり高濃度のアレルゲンを吸い込み続けることになります。
  • 🔹体位(仰向け):
    • 仰向けで寝ると、鼻や喉の分泌物が気管支に流れ込みやすくなり、咳を誘発したり、気道を刺激したりすることがあります。
  • 🔹室温・湿度の変化:
    • 夜間に室温が低下したり、空気が乾燥したりすると、気道が刺激されやすくなります。

3. ご家庭でできる夜間喘息の対策のヒント

夜間の発作リスクを減らすために、ぜひご家庭で実践していただきたい対策をご紹介します。

  1. アレルゲン対策の徹底: 寝具に掃除機をかけたり、カバーをこまめに洗濯したりして、ダニやハウスダストを減らしましょう。
  2. 寝室の環境管理: 室温は20〜22℃程度、湿度は40〜60%を目安に保つようにしましょう。加湿器の活用も有効ですが、カビが生えないよう清潔に保つことが重要です。
  3. 就寝前の準備: 湯冷ましなどの水分補給で喉を潤す、軽いストレッチなどでリラックスを促すことも効果的です。
  4. 適切な治療の継続: 夜間症状がある場合は、喘息がコントロールできていないサインかもしれません。必ず定期的に主治医にご相談ください。
院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医

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