クループ症候群ってなに? 〜犬の遠吠えのような咳に注意!|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

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クループ症候群ってなに? 〜犬の遠吠えのような咳に注意!

クループ症候群ってなに? 〜犬の遠吠えのような咳に注意!|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

クループ症候群ってなに? 〜犬の遠吠えのような咳に注意!

今回は、お子さんが夜中に突然、犬の遠吠えのような特徴的な咳や呼吸の苦しさで苦しむ病気、「クループ症候群」について解説します。

1. クループ症候群とは?

クループ症候群は、主にウイルス感染によって、声帯の少し下(喉頭と呼ばれる部分)が炎症を起こして腫れてしまい、空気の通り道が狭くなることで起こる病気です。

  • 好発年齢: 生後3ヶ月から3歳くらいまでの乳幼児に最も多く見られます。
  • 原因: ほとんどがパラインフルエンザウイルスRSウイルスアデノウイルスなどのウイルス感染です。インフルエンザ菌などの細菌が原因となることもありますが、稀です。

2. クループ症候群の3つの特徴的な症状

空気の通り道である喉頭が腫れるために、以下の3つの症状が特徴的に現れます。

特徴的な咳(犬吠様咳嗽)

「ケンケン」「オウオウ」と表現される、犬の遠吠えやオットセイの鳴き声に似た響く咳です。

声がれ(嗄声)

声帯付近の炎症のため、声がかすれたり低くしわがれた声になります。

吸気性喘鳴(きゅうきせいぜんめい)

狭くなった喉頭を空気が通る際に、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がします。特に息を吸う時(吸気時)に目立ちます。

この病気の怖いところは、夜間に急に症状が悪化しやすいことです。夜、寝付いた後に急な咳と呼吸の苦しさで目覚め、ご家族が慌てて受診されるケースが多いです。

3. 家庭での対処法と受診の目安

症状の程度は様々ですが、喉の腫れがひどくなると呼吸困難に繋がり、命に関わることもあるため注意が必要です。

症状の程度 状態と家庭での対処法 受診の目安
軽度 特徴的な咳や声がれはあるが、呼吸は比較的楽そう。機嫌も比較的良い。 翌日、またはかかりつけの診療時間内に受診しましょう。
中等度 咳や声がれがひどく、息を吸う時に「ヒューヒュー」と聞こえる。機嫌が悪い 診療時間内であればかかりつけ医を受診しましょう。診療時間外であれば救急外来を受診しましょう。
重度 呼吸が明らかに苦しそうで、肩で息をしている唇や顔色が悪い(チアノーゼ)。ぐったりしている。 ためらわず救急車を呼びましょう、またはすぐに救急外来を受診してください。

家庭でのポイント

  • 🔴湿度を保つ: 湿った空気は喉の刺激を和らげます。加湿器を使用したり、お風呂場の蒸気を吸わせることも一時的に有効な場合があります。
  • 🔴水分補給: 脱水を防ぐため、少しずつで良いのでこまめに水分を与えましょう。
  • 🔴安静: 興奮したり泣いたりすると、さらに呼吸が苦しくなるため、落ち着かせて安静にさせることが大切です。

4. クリニックでの対応

クループ症候群の治療では、狭くなった喉の通り道を広げ、炎症を抑えることが重要です。

治療

  • アドレナリン吸入: 喉頭の粘膜の血管を収縮させ、腫れを急速に抑える効果があります。
  • 内服(ステロイド):炎症を抑えるために、内服薬のステロイドを使用します。

重症例への対応(連携体制)

重症度が高いと判断された場合、入院治療が可能な高次医療機関(総合病院など)へ迅速にご紹介します。

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医

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