【小児科医が解説】夏の本番前に知っておきたい「子どもの溺水事故」を防ぐ具体策|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

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【小児科医が解説】夏の本番前に知っておきたい「子どもの溺水事故」を防ぐ具体策

【小児科医が解説】夏の本番前に知っておきたい「子どもの溺水事故」を防ぐ具体策|小児科・皮膚科|平井みらいこどもクリニック|土曜診療

【小児科医が解説】夏の本番前に知っておきたい「子どもの溺水事故」を防ぐ具体策

夏が近づき、プールや海、川など水に触れる機会が増える季節になりました。子どもたちの笑顔があふれる夏にするために、今回は「子どもの溺水(できすい)事故」について、小児科医の視点からお伝えします。

1. データで見る子どもの溺水事故の現状

子どもは私たちが想像する以上に、身近な場所で溺水事故に遭っています。

🔹子どもの死因上位に位置する溺水: 消費者庁が公表した「不慮の事故による子どもの死亡事故」データによると、1〜4歳および5〜9歳の子どもの死因において「溺死・溺水」は上位に位置しています。

🔹夏期(7月・8月)の突出した多さ: 厚生労働省の「人口動態調査」においても、夏期(7月・8月)に子どもの溺水事故が頻発する傾向が現れています。

2. 知っておくべき「溺水」の2つの真実

医療の現場にいる私たちから、ご家族の皆さんにどうしても知っておいていただきたい「2つの真実」があります。

① 子どもは「静かに」おぼれます

アニメのように「バタバタと手を挙げ、大声を出す」ことはありません。実際におぼれる時は、声を出す余裕もなく、静かに、一瞬で沈んでいきます。そのため、周囲が気づけないケースが非常に多いのです。

② 「わずかな水深」でもおぼれます(自宅内のリスク)

水深わずか数センチ(10cm以下)であっても、赤ちゃんの鼻と口が覆われれば溺水は起こります。海やプールだけでなく、自宅のビニールプールやお風呂の残り湯でも事故は多発しています。

3. 今日からできる具体的な溺水予防策(3つの徹底)

子どもたちの命を守るため、水遊びの際は以下の3つを必ず徹底してください。

【手の届く距離で見守る】

水遊び中は、子どもから「1メートル以内(手が届く距離)」に大人が付き添ってください。

【「ながら見守り」の禁止】

「ほんの一瞬、スマホを見た」「少しの間、荷物を整理した」その10秒〜20秒の間に事故は起きます。見守る時は水遊びだけに集中しましょう。

【ライフジャケットの正しい着用】

海、川、プール(着用可能な施設)では、必ず体にサイズが合ったライフジャケットを正しく着用させてください。浮き輪はひっくり返るリスクがあるため、過信は禁物です。

4. 万が一、おぼれてしまった時の応急処置(心肺蘇生法)

もしもの事態が起きたときは、1分1秒を争います。落ち着いて次の行動をとってください。

  1. 安全な場所へ引き揚げる: すぐに水から引き揚げ、意識と呼吸を確認します。
  2. 119番通報とAED要請: 意識・呼吸がない場合は、すぐに119番通報とAEDの要請を行います。
  3. 直ちに心肺蘇生法(CPR)を開始: 躊躇せず、直ちに胸骨圧迫を開始してください。

さいごに

患者さんの安全を守ることが、私たちの最大の願いです。ご家庭での対策でご不安なことや、万が一の救急対応(心肺蘇生法など)について詳しく知りたい方は、受診の際にもお気軽にご相談ください。地域みんなで子どもたちの安全を守り、楽しい夏にしましょう。

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程 修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医

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