赤ちゃんの頭の黄色いかさぶた(乳児脂漏性皮膚炎)は心配なし!今日からできる優しいケア
- 2025年11月7日
- 皮膚のこと
1.👶🏻 ママ・パパの不安に寄り添う:その黄色いかさぶた、心配いりません
「ツルツル、もちもちだった赤ちゃんの頭皮に、いつの間にか黄色くてベタベタしたかさぶたが…」「フケみたいにポロポロ落ちてくるけど、これって病気?」
ご安心ください。その頭皮の黄色いかさぶたは、ほとんどの場合「乳児脂漏性皮膚炎(にゅうじしろうせいひふえん)」という、生後間もない赤ちゃんに非常によく見られる、一時的な皮膚のトラブルです。
2.🔍 乳児脂漏性皮膚炎ってどんな病気?
① 原因は「ホルモンの影響」
赤ちゃんは、生まれる前にママからもらっていた女性ホルモンの影響で、皮脂の分泌が一時的に過剰になっています。この皮脂が、頭皮や顔など皮脂腺が多い部分にたまり、皮膚の常在菌などと混ざり合うことで炎症を起こし、黄色いかさぶたやフケのようになります。
- いつ頃起こる?: 生後数週間から3ヶ月頃に最も多く見られます。
② 症状
- 頭皮(乳痂): 髪の生え際や頭頂部に、黄白色で脂っぽい、厚いかさぶたがベッタリと付着します。
- 顔面: 眉毛やおでこ、耳の周囲などに赤みやカサカサが見られることもあります。
- かゆみ: 通常、かゆみはほとんどないことが多いです。
この症状は、適切なスキンケアを続けることで、ほとんどの場合生後6ヶ月~1歳頃までには自然に治まっていく一過性のものですので、焦らずケアを続けていきましょう。
3.✨ ご自宅で実践する「やさしさケア」3ステップ
「清潔と保湿」が全てのスキンケアの基本です。かさぶたを無理に剥がそうとせず、「優しく、時間をかけて」取り除くことが成功の秘訣です。
🛀 ステップ①:入浴前の「ふやかし」ケア
かさぶたが厚く、硬く張り付いている場合に必須のステップです。
| 項目 | 具体的な方法とポイント |
| 使用するもの | ベビーオイル(ミネラルオイル)、白色ワセリン、または純度の高いオリーブオイルなど。 |
| 方法 | 入浴の30分〜1時間前に、かさぶたの部分にオイルなどをたっぷり塗布します。 |
| ポイント | 【重要】 オイルでかさぶたを柔らかく溶かすイメージです。この間に絵本を読んだり、スキンシップを取ると赤ちゃんも喜びます。爪を立てたり、無理に剥がそうとしないでください。皮膚を傷つけ、炎症悪化の原因になります。 |
🧴 ステップ②:入浴中の「洗浄」ケア
皮脂とふやかしたかさぶたをきれいに洗い流します。
| 項目 | 具体的な方法とポイント |
| 石鹸/シャンプー | 赤ちゃん用の低刺激性、または弱酸性の泡で出るタイプを使いましょう。 |
| 方法 | 1. 泡を頭皮全体に乗せ、指の腹で優しくマッサージするように洗います。2. 自然に剥がれてきたかさぶたはそのまま洗い流します。3. シャンプーが残らないよう、ぬるま湯で丁寧に、時間をかけて洗い流します。 |
| ポイント | 毎日1回の丁寧な洗浄を心がけてください。すすぎ残しは、かぶれや炎症の原因になります。 |
✨ ステップ③:入浴後の「保護」ケア
洗浄後のデリケートな頭皮の乾燥を防ぎます。
| 項目 | 具体的な方法とポイント |
| 保湿剤 | ワセリン、ローション、クリームなど。頭皮にはベタつきにくいローションタイプもおすすめです。 |
| 方法 | 入浴後、水気を優しく拭き取った直後に、頭皮全体に薄く塗ります。 |
| ポイント | 皮膚のバリア機能を保ち、外部刺激から守ります。乾燥によるかゆみやフケを防ぐためにも、欠かさず行いましょう。 |
4.💖 平井みらいこどもクリニックからのメッセージ
乳児脂漏性皮膚炎は、赤ちゃんが成長する過程で見られるサインの一つです。基本的にはご自宅のケアで改善しますが、ケアをしても悪化する場合や生後6ヶ月を過ぎても改善が見られない場合などはいつでも当院へご相談ください。
この時期の丁寧なスキンケアは、将来のアトピー性皮膚炎などの予防にも繋がる大切なステップです。
